カービューティープロ115 航海日誌 ブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
キャンペーンを新たしくいたしました。いくつものプランに別れていますので各プランを下記リンクよりご覧下さい。
1)新車プラン
2)経年車115プラン(通常施工)
3)経年車欲張りプラン(オプションフル施工)
4)経年車バリュープラン (艶出しメインの施工)
5)新リピータープラン(当店施工2年目のお車対象に簡単リフレッシュ施工)
6)コーティング下取りプラン(他店での施工に満足されない方向け再施工プラン)
どんな施工内容なのかもっと詳しく知りたい方は、是非ともご来店ください。
より詳しくご説明いたします。
さて今回はアルミモール研磨の話。
ドイツ車には車体の上質感を強調するためにシルバーのアルミモールが使われます。
そしてよりスポーティーに演出するためにブラックアルマイトメッキされたモールも使用されます。
この車はGLCクーペ。新車時にコーティングをしたのですが、半年で斑点が発生してきてしまいました。
発生原因、一言で雨が多かったに尽きてしまうのですが、
雨も1時間以上降り続いてくれれば大気中の汚れも全て地上に落ちて綺麗な雨になって、シミもできにくくなるのですが、
ゲリラ豪雨だと瞬間の大雨にして、雨が上がると一気に晴れ間になる。この繰り返しが結構ダメージを与えるんです。
アルミモールには無数のマイクロポーラスが存在します。
一見モールに付着して弾いているように見える雨も、じんわりとそのマイクロポーラスに入り込んでく。
その入り込んだ水分がポーラスの中で酸化して斑点模様になってしまうのです。
その深さは浅くて1~2ミクロン、深いと5ミクロンにまで達します。
アルマイトメッキはおよそ10ミクロンまであるそうなので、まぁ5ミクロン削ってもまだカラーはあるかな?
と思うでしょう。半分削ると色薄くなって行きますからw ちょっとブロンズっぽくなってきます。
このGLCクーペの斑点はまだ浅く、短時間で斑点は除去可能なので研磨する事に致しました。
ちょっと大げさかも知れませんが、塗装を研磨するコンパウンドとは異なりますので事故がないようにしっかり養生致します。
シルバーも初期はそんなに目立ちません。ブラックと揃えたら同じ時間暴露した状態でどちらが目立つかと言えば、ブラックの方が目立つでしょう。
研磨スタート。スタートは上々です。
単なる研磨!そう思わないでくださいね。ここにも研磨剤に対するパットのチョイス。
ポリッシャーの設定でどのような結果になるかを全て考えた上で取り組みます。
スポットライトの見える部分は既に研磨完了しています。
今回の研磨、現象としてはコーティング面である程度抑制できていました。
一部はそこを突破する箇所もありましたが、短時間で研磨できた事はコーティングの効果によるものです。
でも車両用のガラスコーティング剤ではマイクロポーラスを浸透する程液体としての緩さもなく
有効成分が浸透せず、表面に擬似硬化する程度。
ブラックの場合、コーティング剤をそのまま残すと虹模様が残ってしまうので拭き取りしなくてはならず。
すると本来硬化してほしい分まで剥ぎ取ってしまう事になるので効果も半減してシミが出来やすくなってしまう。
美観を優先するか、効果を優先するか。。。結局美観優先の仕上げがシミに至る結果となりました。
モールの保護に至っては、オーナー様の協力なくして状態維持は考えられません。
コーティングをしたから大丈夫と言うこともなく、それは塗装以上デリケートに捉えていただく必要性があります。
雨が上がったら、面倒であってもモールの箇所だけマイクロファーバーでふき取りを行う。これだけでいいんです。
決して放置しないでください。
今回の仕上げは、より防御性を高めるために工夫を加えました。方法はナイショですがw
ただこれまでの仕上がりよりも一段と効果がある感じです。
アルミモールのシミにお悩みの方はご連絡ください。
そして実際に現車を拝見させてください。
現在欲張りプランにモール研磨は外してしまいましたが、状況により対応可能です。
こちらもご相談承ります。
そして最後に、国産車について
ほとんどの国産車はモールにステンレスが使用されています。
ステンレスはアルマイトのように斑点は発生しませんのでご安心ください。
唯一!マツダ CX-8。ルーフレールがアルマイトになっています。
まだデリバリーされて1年と経過していませんから傾向が出ていませんが、
確実に発生すると思いますので、くれぐれもご注意ください。
雨が上がったら、早めに拭き上げる! よろしくお願いします。