ホンダシビックタイプR経年車PCX-S7施工

カービューティープロ115  航海日誌 ブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます。

余談をいろいろ考えましたが、今回の記事に至ってはいきなり本題入ります。

6年か7年ぶりのご来店になるホンダシビックタイプR、久々のご連絡に懐かしさを感じました。

これからも長く乗られたいと言う思いも伝わり気合い入れて取り組むか!

そう思って入庫当日。

青梅街道から歩道を乗り越え店舗前に。登場した姿は艶を失った姿。。。

一体何があったのだろう。

画像はホワイトが眩いばかりで割と綺麗じゃない?など思うでしょうが、

プレスラインの造形が艶で表現されていない状態なんです。

そもそもマット塗装を間違って磨いてしまい若干艶が出たと言うべきか

マット塗装って本来こんな感じですよ~~と言うのか。。。

オーナー様に伺うと、貰い事故もあり、右前後のフェンダーは板金入っているのと、なかなか手入れも出来なくて放置気味になり

次第に艶が無くなっていってしまいどうする事も出来なくなってしまったようなのです。

私自身もきっと表情がどうしちゃったんだよ~と難しい顔をしていたのでしょう。

オーナー様もどこかオールペン出来る所ご存知ですか?と相談を受けました。

困り果てたと言った感じ、乗り続けるにあたりそこしか思いつかないのも仕方ないかなと感じます。

ソリッドホワイト、磨けば再び艶は復活する。だがどこまで磨き込むか、どんなリスクを想定しなければいけないか

その辺をチェックしながら考えていたので難し顔になっていたのかも知れません。

私自身あまり声も出なかったのも、これまでに経験がないくらい艶を失っていたからであって、これが手遅れな状態と見切った状態ではなかった事を加えておきます。

困り果てて、もうどうする事も出来ない、それ故にそのまま持ち込んで託すしかない!

そのお気持ちを受けてお預かり。再び細部に渡りチェックを行います。

垂直に見ると艶がなく、水平に見るとやや光沢が残るパネルもあり

数年放置車両のように炭が吹くような現象も。

ソリッドではなくクリアー層がある塗装の場合、この状態に至った後は白く粉を吹き塗装が粉砕されていく。

塗装の末期症状ではあるが、幸いにしてソリッドであるためまずはこの黒ずみを除去するためにどうするかを診断。

リアに多く黒ずみがあり、施工者としてはこれが一体なんであるか分析をしたい所です。

カビだったのか、苔だったのか、塗装が炭化したものなのか

いざ磨きに至りましては、最近集中するあまり撮影を飛ばしていきなり結果となっております。

磨き方に至っては、過去に行っていた加圧と熱による塗装の研磨は行わず、なるべく熱を加えず塗装の劣化を加速させない磨き方に変えております。年々磨き方に至っても進歩をしており、現在の磨き方は塗装に優しい仕上げ方と言っても良いでしょう。

それでは完成です。

メッキ類は、既にメッキが飛んでしまっているのでこれ以上復元は無理でした。

ですが塗装面は、右前後フェンダーのクリアー層ある再塗装部分の光沢に合わせて全体的に帳尻を合わすようにいたしました。

細部の洗浄を行い、全体的に白さを際立たせ、各パネル毎に失った艶を取り戻すために荒れた塗装を研磨。

艶があるのか、艶がないのか、なかなか表現し難い画像ですが、入庫時とは全く異なる姿となっています。

難しい顔をしたのは演技ではありません。

感動してもらうためにはどうしたら良いかなぁ~。まずはそこを考えてました。

そしてどう料理しようかぁ~~とも考えました。

結論からすると、入庫の段階からどうにかなる!それは掴んでいましたので ” 無理 ” と言う答えはありませんでした。

磨きで復活させる!それだけを考えて挑みましたが、研磨する塗装にも限界があります。

磨きこみすぎて下地に到達するリスクだけは避けないとなりません。

ソリッドだけにその手応えはなく、やればやるだけ塗膜は薄くなる。引き際も肝心です。

唯一残念だったのは、艶を失うのは全体的かつ細部にまで均等に失っていく。

磨きは大きな面積は綺麗になっても細部や細かな場所は届かないため均一には仕上がらない。

細かい場所にまでこだわるとやはり限界も存在していきます。

ボディーも綺麗にしつつ、ホイールもダストと鉄粉も全てを除去してトータルリフレッシュ。

これが完成形としてオーナー様を待ちます。

お引き渡し当日。

ライトアップしてお待ちして、オーナー様の登場。

来店されるなり、入庫時の残念な表情から一転、生まれ変わった姿に表情が緩み嬉しさに満ち溢れていました。

希望を失うとどうしても表情固くなります。

この仕事の本当の意義、どうする事も出来なくなり相談から始まり、再び希望を持って頂く事なのかも知れません。

このお車の特性上、綺麗な状態を保つためにはいつも通りの向き合い方では不足です。

月に3回くらいの洗車回数で、汚れの進捗を管理するくらいでちょうど良いでしょう。

今回のリフレッシュ以降、半年に1回のメンテナンスで維持する事で再び最悪な結果にはならない事をお伝えました。

ここからが重要です。

今梅雨時期、雨がとにかく多い日々ですが、晴れた日には洗車を行ってください。

そして雨染みになりやすい場所などを把握しておいてください。

早期であれば手間なく汚れは取り除くことができます。 次は半年後、秋の終わりの頃にお待ちしております。

この度も当店をご利用くださいまして、誠にありがとうございました。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください