カービューティープロ115 航海日誌 ブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
今年の梅雨はとても寒暖差が激しいですね~
7月下旬の暑さがあったかと思えば、4月下旬の肌寒さにまで気温が下がる時も。
ボディーコーティングの時、気をつけないといけないのがこの時期特有の雨によるトラブル。
ガラスコーティングの場合、施工直後の雨がとても大敵。
大気中の水分と脱水還元いたしますので、大気中の水分量をはるかに上回る雨がボディーに付着した場合、
輪ジミの異常結晶となりやすくなります。
当店では、なるべく天候配慮してお引き渡しをしておりますが、スケジュールの都合上どうしても雨の日に引き渡しをしなくてはならない場合もございます。その場合、雨の日でも不安なく安定した硬化膜ができるようオーバーコートを施した上でお引き渡しを致します。
オーバーコートは表面がフッ素コートの犠牲膜。持続は1ヶ月ほどですが、短期間でも水の動きをよくさせる事で異常結晶かを防ぐ。
そしてオーバーコート内に含まれる水分で効果を早める事が可能になるため、初期トラブルも起きにくくなります。
雨の日ならではのサービス、まだまだ梅雨は続きますが、安心してお渡しできますので、是非ともご利用ください。
さて、今回は花粉時期に施工したマツダCX-8、新車のマシーングレーメタリック。
前日の夜にお客様宅へ引き取りに伺いまして、翌日朝からの施工。
ご依頼頂くマツダオーナー様、特にカラーがマシーングレーメタリックを購入された方の問い合わせですが、
最近多く頂いております。
ほんとこのマシーングレーメタリックの表情、新車時のくすんだ加減、ひとつ磨きを入れるだけで激変するんです。
それを見られた方がお問い合わせ下さいまして、一皮剥けたマシーングレーメタリックを何台も出庫させて頂いております。
こちらのオーナー様も同じでした。
初めのご来店は、ちょうどCX-8の施工をしている時。購入された車への施工を検討中、ディーラーさんから専門店に任せた方が良いですよとの一言でお越しになられました。
ご来店になられて、一連の説明はいたしますが、私のスタンスとしてその場でのクロージングは致しません。
専門店は、入ったら施工しなきゃいけない空気感、あれは私自身嫌いなんです。
メールではどう質問したらよいかわからない。だから直接行って説明を聞きたい。
そうしてお越しになられる方はいらっしゃいまして、施工に繋がる方もいれば、そこで終わる方もいます。
それがご自身で何を選ぶか判断する最終決断で良いのではないかと私は考えています。
駐車場の環境と向き、洗車のサイクル、ご利用のサイクル、それらをヒヤリングしてどんなコーティングが良いかをプレゼンいたします。
もちろんメリットデメリットも全てご説明いたします。
施工するものメリットばかりであるはずがないので、お客様に合わせた施工が車の状態を長持ちさせる秘訣であることをお伝えしているのです。
このCX-8も引き取りした翌朝、見てみると花粉まみれ。(今年は凄かった)
納車されて直ぐのスケジュールで組込いたのに、直前の雨でしたね。
ただ、納車されて雨、、、ではなくディーラーへ配車されてから納車までに何回雨に降られたかを考えなくてはなりません。
一回の雨で降り積もったのか?それとも何回か降られたか?
細部洗浄も含めクリーニングをしたのち、塗装面の状態を確認致します。
花粉シミは薄っすらありましたので、水平面は熱処理にて塗装を復元させました。
ただ、それ以外に今回のCX-8はところどころクリアー層にムラがありましたかね~
わかりにくい画像ですが、中心付近に川の字のように抜けているような場所があります。
ボンネットに至っては中心付近に2箇所、手の平大で抜けている場所があります。
給油口下側にも、珍しく結構な箇所でムラがありました。
左リアドアのパネルには薄っすらスクラッチも。
右Aピラーの付け根付近には加修跡。
新車も個体差ありますので、皆無のものもあれば、今回のように数箇所ある場合があります。
これらがあったからハズレだった・・・という訳ではありませんので心配しないで下さい。
いつもよりもじっくり磨きを入れこれらの場所を整えます。
クリアー層のボケた感じの場所もじっくり磨き込み深みを出して行きます。
左ドアのスクラッチも皆無に致します。
入庫した時よりも光沢が上がったのはお分かりになりますか?
コーティングはPCX-S7にて仕上げ、樹脂パーツも同じように整えました。
実際にどんな変化になっているのか?それを表現すると
新車時の塗装は、マクロで見るとまだ荒れた表面なんです。
パネルを濡らし、それをマイクロファイバーで拭き上げると引っかかるような抵抗感。
これを塗膜調整の磨きを行うだけで拭き上げがとてもスムーズになります。
スムーズになることでどうなるの?
綺麗に見えても抵抗があれば水の動きは悪くなります。
抵抗ある塗装表面にコーティングしても、撥水はしてもなかなか水が落ちていかない。
これもイオンデポジットの原因です。
(塗装表面の固着物も同様の現象です)
スムーズになることで水を誘導させることが可能となるため、それだけでもイオンデポジットの発生を抑えられます。
加えて美観向上につながることから、磨きを入れると光り輝くように見える訳です。
マシーングレーメタリック、とても手間のかかった塗装。
この美しさを知ったからではなく、カタログ上でこの美しさを知って購入を決意されているはずです。
それを手にするのは、専門店の手によって整えられた状態に他はないでしょう。
ここからはオーナー様がどれだけ愛車と向き合って洗車をしていくかが鍵となります。
伺ったところ、カーポートもあるようなのでルーフはそれほど心配ないでしょう。
気をつけたいのはフロント周りだけですね。
薄っすら雨に濡れた状態が見られたときは、フロント周りだけでも綺麗に洗って下さい。
また、定期的に当店のメンテナンス洗車をご利用ください。
どのタイミングでどんなことをすれば良いかアドバイスができます。
この度は当店をご利用頂きまして、誠にありがとうございました。