ここ数日雨が続いてます。コーティングには適した気候になってきても、こう雨が続くとコーティングしても初期トラブルが心配になります。
当店の場合は、施工時間にゆとりを持ってお預かりしており、万が一の場合でもトラブルが起きないよう対策を取っております。
完全予約制の常温常湿での環境下で洗車から始まり、最後のコーティングから仕上げまで閉め切った環境化で行います。磨きの場合、太陽光を遮る事も必要なのでシャッターを全て閉めて作業を行っております。
あ、今日もシャッター閉まってる、ではなく、店内で必死になって仕事をしていますwご不明な際はお電話してみて下さい。 さて、本日のアップ、PORSCHE 911(997)turbo S 3年半ぶりに手を入れます。
この車、新車納車から慣らし運転で1000キロ走破後、時間を合わせて深夜に入庫頂いた車両で、当時の記憶と緊張を思い出させてくれる存在です。
新車コーティングのときはPCX-V110を施工。その後、定期的な洗車を踏まえ現在に至る訳ですが、とても大切に乗られている半面、傷が無数に増えている状態を見つつ、いつ再施工されるか様子を伺っていました。
数台のPORSCHEに携わりました。しかし、まだまだ仕立てる台数が少ない中、塗装の柔らかさを身にしみて感じていまして、この車もどれ程のものなのか、後に気づく試練に立ち向かう訳ですw
白い塗装、綺麗にしておくと一見傷は目立ちません。ボディーに堆積する不純物や汚れを酸性クリーナーで取り除き、鉄粉まで除去すると、埋まっていた汚れまで取れて全ての傷が露出致します。
ボンネットを磨き始め、当たりを付ける。そこで試練が・・・極めて柔らかい。そしてコンパウンドが粉砕せずにいつまでも研磨して行く。元々有る傷は取り除けたが、コンパウンドによる別なる磨き傷が入る・・・
途中で手を止め、手法を変えると有る事に気がつきました。クリアがないかもしれない。まさかPORSCHEでソリッドホワイト?コストと言うより軽量化を極めた結果がこの塗装なのか?そう思わせる程、柔らかく、気がつかなければ下地を出しかねないエンドレスな研磨でした。
古いコーティング膜、磨いてその膜が取り除かれると綺麗な塗膜が現れます。ガラスコーティングも経時で黄変し、本来のカラーからくすんだ、薄汚れた感じの状態に変化して行きます。
美しい張り出したリアフェンダーも、1工程目である程度深い傷を研磨、そして2工程目で状態を整えます。
では、ガラスコーティングっていったい何年もつの?磨く事が必要になると実質世の中で言っている5年保持が嘘のようですね~。実は嘘です。5年も何もせずに維持される膜などありませんよ! 先ほども記した通り、経時で黄変して行く。
すなわち美観は時間とともに変化するのです。洗車の手法次第では傷も入り、塗装の質次第では傷も浅くも深くも入る場合もあります。
メンテナンスコート、低下して行くガラスコーティングの撥水力を補う役割。それを行い状態を維持してく訳ですが、傷はそれでも入って行きます。 美観を再び整える為に磨き、そしてガラスコーティングで塗装を保護する。そうする事で車の美観が守られて行くのです。
延べ4工程の磨きを入れ、コンディションが整った状態。この時が一番美しい! 脱脂を行い、塗面の表にある油分を除去した後、常温常湿で、床も乾燥したタイミングでコーティングを行います。
コーティング剤はワニス系シリコーン樹脂膜のガラスコーティング PCX-S8。 ただでさえ塗装の柔らかいPORSCHEには、スクラッチの原因となる衝撃点を緩和させるコーティング剤がベスト。
超撥水パターンで、走行すれば流線型のデザインから細かい水滴まで流れるように飛んで行きます。 そして115キャンペーンの欲張りプラン。油膜を除去した上でのウィンドガラスコーティング(PGS-033)とホイールコーティング(PGW-880)を施工。
このPCX-S8のメンテナンス方法を編み出した結果、現在積極的にご紹介しています。 カービューティープロで取り扱うコーティング剤の中で、ずば抜けて艶感のあるコーティング剤です。
磨き上げたパネルに移り込む光が、PCX-S8の艶感も加わり各パネルの美しい陰影を演出します。 コーティング剤は、数を多く扱えれば良いのではなく、どの固体にはどのコーティング剤が適しているか!
そこの見解が知識として備わっているかが重要なんです。
柔らかい塗装には・・・これ。硬い塗装には・・・それ。濃色車には・・・あれ。
もちろんオーナー様の好みが一番重要ですからねw 久々触り、困惑と緊張の中仕上げた911turbo S やはり触ってみなければ分かりません。
この状態をいつまでも維持し続けられるよう、継続的にメンテナンス等ご案内して行きたいと思います。
いつも当店をご利用頂きまして、誠にありがとうございました。