スバルWRX STiのメンテナンス

カービューティープロ115 航海日誌 ブログをご覧頂きまして誠にありがとうございます。

 

暖かい日があったり、冷たい風が吹き荒れたり、季節の変わり目なのかもしれませんが、風が吹くと土埃のようにうっすら茶色くなってしまうこの気候、早く春が来て欲しい!!!切に願う毎日です。

 

さて、今回の施工、施工と言うのが良いのかメンテナンスと言うべきなのか。

お車はスバル WRX STi、この型の車種だけ塗装がとても柔らかく洗車するだけで水が染み込んでしまうと言う、とても手強い塗装な車です。

 

初度登録から既に9年が経過。走行距離は1万キロも走っていませんが、オーナー様はこの車をとても大切にされています。

初めてのご入庫も、他店でコーティングされた際の失敗作をどうにかなるものなのか!と駆け込み寺のようにお越しになられまして、幸い同車種での施工もあり、また水が染み込む塗装への対処法できましたから快く受けたまりました。

 

ルーフの鳥フンアタックも皆無とはいきませんでしたかが、痕跡を目立たなくする事もできて、その時の仕上がりにオーナー様は感動。その後はこのお車の主治医となった訳ですw

 

今回は何をするのか!水を吸ってしまう塗装にはガラスコーティングはできません。初めてのご入庫の時にも施工したのは親水系のポリマーコートPCX-500。あれから1年半近く経過して洗車キズも結構入って来ました。

ではどう処置するか!磨きは塗膜を薄くするだけ。むしろ状態維持を目指すための処置ですから、傷を埋めて光沢を出す方法としてオプションメニューにあるコーティングプラスを行う事といたしました。

 

既に施工後の画像となります。

工程は、細部洗浄。接続部分、樹脂パネル、細かなカルキ跡をクリーニングし、ディテイルアップをします。

塗装面もケミカルとの反応を見ながらケミカルクリーニングで塗装表面の固着ぶつを除去。

鉄粉除去は傷をさらに入れてしまうので行ないません。このケミカルクリーニングが結構あらゆるものを除去してくれるんです。

 

水を吸うと言うことは、塗装の密度が開いていると言うこと。

そこに水が入り込むのでシミができるんです。

そして水は蒸発します。するとそのシミは消えるのです。その繰り返し。

塗装というのはそもそも水を吸収します。それは目立つ範囲なのか目立たぬ範囲なのか

クリアー層で防がれるか防げぬか、塗装によっても表情が様々ですが、塗装は水をキャッチすると言う事を覚えておいてください。

 

水が染み込む、その水に何かが含有されている場合、塗装に染み込んだ水はいずれ蒸発します。

ですが、含有していた物質はそのまま塗装に吸収されたままそこに留まります。 シミの原因はそれ。

そのためケミカルの反応は望みたい!しかし、吸収される前に洗い流したい!反応と濯ぎの紙一重な繰り返しです。

一歩どころか踏み出そうと筋肉に信号を送った段階で既にシミになるくらいの速さなんですw

ですから水洗いの最中はとにかく濯ぎっぱなしな状態が続きました。

 

クリーニングが終わった後は乾燥、そしてコーティングプラスの手順です。

傷を埋める!という作業、でもポリッシャーを回しますしパットも摩擦熱が生じますので多少は研磨に繋がります。

傷の角を取る!そして埋める!その繰り返しによりあたかも傷が無くなったかのような状態になるのです。

 

研磨と言うよりも、塗装の延命措置。水を吸収しやすい塗装と言う事は、そろそろクリアー層がボロボロになりかねない。

なるべく研磨せず、オリジナルの強さを残しつつ、開いた密度の隙間にベースコートで防御をさせる。

これを行なってなんとか防水性が保てるかといったところです。

ツヤ感に関しては、入庫時のツヤ引け感から比べればイヤラシイくらいの光沢。

 

張り出すフェンダーの造形美を、プレスラインから放つ反射光で自己主張してくださいと言わんばかりのツヤw

 

塗装の延命措置と言いつつも、オーナー様がディーラーに持ち込んだ際に、ディーラーから「なぜにこんなコンディションが維持できているの?」驚かせ、オーナー様に優越感を与えてしまう作戦!

 

同じ車に乗られている方も、同じ悩みを抱えていらっしゃるようで、不思議とその差に疑問を持たれよく話しかけられるそうです。

 

得意分野というわけではありませんが、この個体を知るから出来る技であり、まだ塗装に可能性があるので痛み切る前の措置として施工しました。

 

このお車には特別なコーティングは行いません。イオンデポジットも入りやすい塗装なので、私がオススメするのはひたすら洗車!

唯一使っても良いかなと思うのは、持続性の短いウォーターヴェールでの拭き上げでしょうか。

 

今回の仕上がりもご満足頂きまして、ウォーターヴェールのスターターキットもお買い上げ頂きました。

 

心から気に入った車を長く乗るという思い、これは大切にしたいですね。

私もオリジナルを大切にしたいと思っています。

塗装が限界に至ったら、もう何をすることも出来ませんと言わなきゃならぬ時もくるでしょう。

それがいずれ来るにしても、なるべく長く延ばせるよう処置をし続ける!これが私の仕事ですw

 

コーティングをした方が良いお車

コーティングはしないほうが良いお車

ガラスコーティングをするべきお車

ポリマーコーティングで十分なお車

オーナー様の思いの丈よりもそのお車に見合う仕上げ、プロは一度見てすぐにわかります。

当店での施工では、オーナー様とのヒアリングでコーティングをご提案しております。

ガラスコーティングが一番だ!その概念は時に間違いでもありますし、最強伝説などございません。

オーナー様がどう向き合うか次第で持続性は大きく変わってきます。

ご不明な点、ご相談、なんでも構いません。

お問い合わせはプライスだけではなくより細かいご質問がございましたら丁寧に回答いたします。

是非ともお問い合わせください。

 

 

スバル WRX STiでお困りのオーナー様、お待ちしておりますよ~~


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