カービューティープロ115 航海日誌 ブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
五月下旬のある日、以前施工したアバルト124スパイダーのお客様からお電話を頂きました。
何やらディーラーさんに預けた際、溶剤系の汚れ落とし剤を使用されマット塗装の部分が白く変色したとか。
現象としては想像つくのですが、それが果たしてどんな風なのかは見なければ判断つきません。
そしてご来店頂きまして現車拝見。
白く汚れた部分もあれば、マット塗装の部分にはカルキが無数に。
これらはメンテナンスの範囲で対応可能である事を伝えまして、ディーラーさんがどう対応するのかを待つことにしました。
ディーラーさんからの連絡もあり、メンテナンスにおける責任はディーラーさん負担が決まり、5月末にご入庫となりました。
撮影すると綺麗に見えるものですw
前の週に広島へ行かれたようで、バンパーには虫が無数に付着していました。
これもメンテナンスの範囲。バムアタックはお湯でふやかして優しく除去するか、洗車時にちょっと長めに放置するか
この現象に何かケミカルを使用するのはあまり得策ではありません。
ただ、バムアタック以外に固着汚れもあるので、この場合酸を使用してクリーニング致します。
問題のカルキ、白い斑点は汚れ落とし剤の一部と思われます。
トランクリッドにもカルキがあります。
ボンネットの運転席側と伺っていて、そこは何かされた痕跡もありましたけど、
確認の段階ですぐ見つけたのは左側のヒンジ近くにも白く何かで擦った跡がありました。
乾くと出てくる場合があるので、結構広範囲に何かされたのかもしれません。
一通りボディーをクリーニング。
固着汚れを取り除き、マット塗装部分のカルキも全て除去いたしました。
もちろん鉄粉も除去。
メンテナンスといって、一体何をするのか全く想像つかないという方がいらっしゃいます。
簡単に解説しましょう。
まずコーティングは残っているかどうか。→ 力は弱くなっても残っています。
メンテナンスは何をするのか → 固着してコーティング膜の上に覆いかぶさる汚れをクリーニングします。
それだけで終わりなの? → 弾く力が弱くなっていれば、それを補う処置でオーバーコートを行います。
持続性はどのくらい? → 弱まっている力を補う事で、元々あるコーティング膜は再び機能しますから1年は持続します。
固着物を放置してしまうと、それが水の動きを止める原因となってしまい、イオンデポジとの発生原因に繋がります。
なるべくシミとみられるものは早期除去をする事をお勧めいたします。
手間さえかけてあげればコンディションは維持されますので、見た目で残念な部分は無くなります。
メンテナンス方法は、施工店によりそれぞれノウハウがありますので、当店で行う方法が他店でも提供できるかはわかりません。
当店でコーティングを行なった車両のみ、このメンテナンスは提供しております。
ただ、今回の事例で、ディーラーさんにも出入りの業者がいるはずなのに、この手の対応が取れないというのは・・・
メンテナンスは奥深く、しかしユーザー様が最も求めて来られる部分。そして悩み抱く部分でもあります。
この点までフォローできるとディーラーさんが施工を提供する意義も見えてくると思うのですが。。。
やっぱり商品の一部なのかな???