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今回は久しぶりのご依頼でジャガーXJRです。
前回施工したのが6年前くらい?
もう25年も経過した車両だけに車検でも部品が出てこないとか諸々大変になりつつあるそうです。
各部チェックしましても、基本屋内保管に加えてあまりお乗りになられないので、そこまでひどく汚れた状態というわけではありません。
ですが、さすが25年も経過した塗装はすでに脆く、スクラッチも軽い力で入りやすくなってしまう。
磨き方に至っても根詰めて全部キズ取りするぞ!というような気合は危険になります。
加圧はせずにポリッシャーの自重でどこまで研磨できるか、低速でなるべく塗装に負荷をかけず
研磨力の強いパット、コンパウンドでは一気に研磨が進んでしまうので微調整をしながら手を入れます。
綺麗に仕上げるという概念ではなく、研磨力少なめで綺麗に見せる方法と取りました。
車のスクラッチが多い場所、これは重力の関係もあって腕の自重、拭きあげの際に起きる進行方向への摩擦、丁寧に拭こうと思い抑えつける力、これらが相まって水平面に多く見られます。
拭きあげはむしろ力を入れず、マイクロファイバーに吸い込ませる程度の、腫れ物に触れるようなやり方で行えばスクラッチのリスクが減ります。
仕上げは塗装へのアタック力の少ないPCX-S7。深みあるツヤ感となります。
塗装には限界もあり、同様にホイールの塗装も徐々に汚れが沈殿するようになります。
強い薬品でクリーニングを行うと、それだけでシミになることがあります。
特に高年式の車に至っては、仕上げの全てが経験からなるものになりますので、ミスなく行うためにもやれる限界があることをご承知いただければと思います。