謹賀新年! 2020年

新年 おめでとうございます。

2020年 ついにオリンピックの年となりました。

新年一発目のブログ更新、残念ながら昨年やり残した更新をしなくてはなりません。

お題目は車種とかではなく、こんな事をやってますと言う事例をご紹介したいと思います。

<Mercedes Benz S550>

黒い車、新車の時は綺麗な状態で基本的に傷一つなく納車されます。

使用の痕跡はあれど大切に乗っていれば基本的に綺麗なコンディションは保てます。

当店の仕事、新車もさることながら経年車をリフレッシュさせる事が腕の見せ所。

汚れきったホイールだって綺麗にすることができます。

これはクリーニング前

施工相談や入庫前のチェックでは細部や塗装の各パネルを隅々見てきます。

そして鈑金の痕跡はないか、磨きの仕上げ不足はないかを確かめていきます。

そのチェックは伊達ではありません。チェックの段階からどのような段取りで行うか既に計画が始まっています。

●アルミモール研磨

欧州車の場合、アルミモールを使用しています。

放っておくとすぐに白く斑点ができてしまう。

ご覧の斑点はまだ軽度。もっと重症なのは全体が酸化してしまっています。

これを丁寧に研磨。

研磨と言っても塗装とは異なる研磨剤なので養生はしっかり行います。

アルミモールの場合、マイクロポーラスに染み込んだ酸性雨の影響で白くなってしまうのでそれを防ぐには屋根下保管しかないんです。

一度研磨しても再び起こってしまう。アルマイトの宿命と言っても良いでしょう。

ただ、車両の施工時にオプションではありますが施工を追加することでここもリフレッシュが可能です。

●ボディー研磨

これは主力メニューと言っても良いでしょう。

スクラッチ類のほとんどは洗車キズ。深さはまちまちです。

単なる洗車キズに見えても規則性あるキズに至っては磨きキズと見る場合もあります。

光の反射で同心円でいくつも見えるキズはそれ。

普通に磨くよりも磨きキズは同じ回転性があるため磨きづらい。

一つのパネルをいくつものピースに分けて見ます。

そのピースを一つづ研磨していき一つの形にいたします。

実際にS550のサイズとなると磨きだけでまる2日向き合います。

スタートはどこかテストパネルとして、どの程度の時間で仕上がるかを確認。

浅い傷から順番に消えてなくなり、最後は深いののみ。深すぎるのは逃します。

無数にある傷よりもそれがなくなることで一つのパネルとして引き締まる。

サイドパネル。

おそらく門型洗車機で洗車された痕跡。

ただ、それ以外にも

再塗装の箇所、肌調整を行った痕跡など、光源を強くして確認。

仕事の時にシャッターを閉めているのは、こういった光でパネルを見ているからなんです。

どのレベルならば違和感なくなるか、そこまで突き詰めて向き合っています。

完成形。

大きなボディーはとにかく洗車が大変だと思います。

大変だからと大雑把な作業を行ってはスクラッチなどあっという間に入ってしまう。

丁寧に行えば1年で入るスクラッチなど浅くて済むもの。

本来車の塗装とはデリケートなものなんですよ。

綺麗になっても光の波長帯は様々。太陽光の下でもチェックを行います。

それが最後の仕上げチェック。

あらゆる光でチェックをするからどんな場所でも綺麗に見える。それが本当のプロの仕事。

ただし、傷より深いものもあります。

花粉染み、イオンデポジット、それらは洗車傷よりもはるかに深く浸食しているため深追いはしないようにしています。

●ラッピング

このお車ではリアスポイラーのラッピングもご依頼いただきました。

ボディーカラーに対してカーボン柄がヤンチャに感じたらしく、ボディーと同色に致しました。

ちょっと異なるイメージですが、カーボン柄が全体的に埋まったならばあまり目立たない。

ただ、Benzマークの部分が極端にくぼんだ箇所であり、この部分は工夫が必要と考えマットブラックで色を変えてみました。

ちょっとピンボケで分かりにくいですねw

●ホイールクリーニング

そして最後はホイール。

これは装着状態で内側リムのクリーニングまで行った状態。

ホイールは走行熱により高温になり、そしてブレーキローターの削りカスが突き刺さりそこにダストが固着して大きく育っていきます。

このリセットの時にホイールもリセットしておくと後の洗車も楽になります。

<VW the beetle>

続いてはザビートル最終モデル。新車です。

新車施工は綺麗なんだからそんなに手間かからないだろう~? そう思っている方、いるでしょう。

こちらのお車はフロント3面フィルム施工と新車コーティング、ホイールコーティングとご依頼をいただきました。

ホイールはまだまだ綺麗。これは楽勝。でもね、このホイール、内側すごく洗いにくいんです。

運助透過率、結構低いです。

当店、保安基準適合の施工を前提としておりますので、フロント3面カラーフィルムの施工は行っておりません。

また、持ち込み材料のフィルム施工も行っておりませんのでご了承ください。

保安基準と言っても、この透過率70%問題はどうにかならないものか???

下げれば無法地帯になるし、制限すると今後熱中症でお亡くなりになる方が増えるかもしれない。

そろそろ国土交通相もこの問題考えていただきたいですね~

フロントガラスは高めです。

そして施工後

ギリギリ、カウンター上では保安基準値内ですが、実質OUTでしょう。

測定器が変われば70%を絶対に切ります。

最近このように施工前から値の低いガラスが多くなっていますので、くれぐれも自己責任にてお願いいたします。

フロント3面の遮熱フィルム、遮熱効果は確実に春夏秋冬で効果を発揮します。

昨今の価格崩壊から、当店でのプライスもかなり下げております。

よって特価キャンペーンなるものは今後も行いませんし乱売もしません。

また、他店の価格と比較されて安さをお求めになられるならば、安い方で施工してください。

それを当店にお求めになられても施工そのものをお断りする場合があります。

当店で施工くださいましたお客様へのアフターフォローは、どんな些細な問題でも前向きに取り組みます。

それが本来のプロショップ。決して価格で釣るような事は致しません。

さてこのザビートルさん、今後透過率問題で壁にぶち当たるでしょうから細かなフォローを続けようと思います。

そしてボディ

新車は綺麗!この鉄則は時に破られる時があります。

濃色車は光を吸収しがち。光源を変えることで本来の姿が現れます。いや、現れました。

傷だらけ。。。

どのサイドパネルも傷だらけ。。。

ディーラーは全くチェックしないんでしょうね~

この無数のスクラッチ、いあむしろ磨き傷とも言える痕跡もありました。

通常の新車施工では研磨が届かないため経年車施工に切り替えて仕上げました。

手間かけました。

仕上がった時の姿、これが本来ディーラーで引き渡されなきゃならないのではないでしょうかね~

しっかりチェックが入っていれば済むことが、この手は結構他メーカーでもあります。

内製施工で行っている場合は結構ひどいかもしれませんよ。

新車施工とて、油断は禁物。私の場合、新車でも何かある!そう疑って見ています。

それがあるから中途半端な仕上げではなくお引き渡しができるのです。

ディスク面のみですがホイールコーティング済み。

綺麗に仕上げれば光も一点に集中するんです。

そしてどんな車でも真剣に向き合いますので、その車の良さが伝わってくる。

ザビートルの一番良い部分と角度、リアやや斜め45度で1M引き下がったところでのリアビュー。

フェンダーアーチがリアのテールランプに吸い込まれるようなカットライン。

美しいと思いませんか????

普段前からしか見ていないから、本来一番デザインに拘った場所など見失ってしまうんです。

でも、チェック!を行う際にほんのわずかな角度から見える良さ、それをオーナー様と共有できる。

その話をした時の、オーナー様の喜びはなんとも言えぬ表情です。

ブラックのように見えた塗装も、実は深いパープルが存在している。

これもしっかり向き合うからその色本来の良さを見つけることができるのです。

そしてこんな事も可能。

フットレスの部分にラッピング。

純正色とは異なるブラッシュドメタリックで装飾したその姿、ドアを開けたら見たことのない柄にご友人はびっくりされたそうです。

ちょっとした演出に加え傷防止の機能的な面を備えるラッピングフィルム。

当店ではむしろ機能的に利用することに重点を置いています。

こちらもぜひともご相談ください。

仕事はとにかくご依頼頂いたお客様と向き合いつつ、車と語り合えるくらい向き合う。

その結果オーナー様の感動に結びつくのです。

これを細かな拘りと捉える方もいますが、私はとても重要なことだと思います。

安心して任せられる店として、今年も取り組んで参りたいと思います。

カービューティープロ115  航海日誌 ブログをご覧いただきまして誠にありがとうございました。


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